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ETIASと90日ルール:日本の二国間ビザ免除協定はどうなる?

1 分で読めます執筆 ETIAS Requirements Team

ヨーロッパに長く滞在したい——留学の下見、ロングステイ、数カ月にわたる周遊。そんな計画を立てる日本人旅行者が必ず突き当たるのが「90日ルール」です。ETIAS導入を前に、このルールと、日本ならではの二国間ビザ免除協定の話を整理しておきましょう。

基本の「90/180日ルール」

シェンゲン圏では、ビザなし滞在は「任意の180日間のうち合計90日まで」と定められています。ポイントは「任意の180日間」という部分です。

  • 入国のたびにリセットされるわけではありません。過去180日をさかのぼって滞在日数を合算します。
  • 対象はシェンゲン圏全体の合計です。フランスに60日、イタリアに40日なら、合計100日でルール超過になります。
  • ETIASが導入されても、このルール自体は変わりません。ETIASは3年有効ですが、それは「渡航認証の有効期間」であって「滞在できる日数」ではない——ここが最も誤解されやすい点です。

ETIAS有効期間3年 = 3年間住める、ではありません。1回の滞在枠は今までどおり90/180日です。

日本だけの特殊事情:二国間ビザ免除協定

あまり知られていませんが、日本は戦後、ドイツやオーストリアなど一部のヨーロッパ諸国と個別のビザ免除協定(二国間取極)を結んでいます。これらの協定に基づき、国によってはシェンゲンの90日とは別枠で追加の滞在が認められてきた経緯があります(たとえばドイツでの「シェンゲン90日+ドイツ単独で90日」という運用が知られています)。

ただし、ここは慎重に考えるべき領域です。

  • 協定の運用は国ごとに異なり、事前の届出や滞在先当局への申請を求められる場合があります。
  • EESやETIASという新しい出入国管理システムの下で、これらの二国間協定がどのように運用されるかは、各国の発表を確認する必要があります。電子的な出入国記録が導入されることで、従来の運用が変わる可能性が指摘されています。
  • 確実な情報源は、渡航先の国の大使館・移民当局です。長期滞在を計画している方は、必ず個別に確認してください。

90日を超えて滞在したい場合の王道

二国間協定はあくまで例外的なルートです。確実なのは、目的に合った国別の長期ビザを取得すること。

  • ワーキングホリデー — フランス、ドイツ、スペイン、ポルトガルなど、日本は多くの欧州諸国と協定があります(年齢制限あり)。
  • 学生ビザ — 90日を超える留学に。
  • リタイアメント・長期滞在ビザ — ポルトガルやスペインなどが提供しています。

これらの国別ビザで滞在する場合、その滞在にETIASは使いません。ETIASはあくまでビザなし短期滞在のための認証です。

旅行者が今おさえておくべきこと

  1. 90/180日ルールはシェンゲン圏合計で数える(計算アプリや欧州委員会の公式カリキュレーターが便利です)。
  2. ETIASの有効期間(3年)と滞在可能日数(90日)を混同しない
  3. 二国間協定に頼る計画は、必ず大使館で最新の運用を確認してから。
  4. 超過滞在は入国拒否や将来の渡航への影響につながる、割に合わないリスクです。

ETIASの基本はこちらのガイドで、対象国は国別リストで確認できます。申請開始のお知らせが必要な方は、ウェイティングリストへどうぞ——正確な情報を、日本語でお届けします。

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